マイホームを購入する際、住宅ローンの選び方で迷ってしまう人も多いのではないでしょうか。
様々な商品がある中で、住宅ローンは金利だけではなく複数の要素で比較することが大切です。
賢い選択ができるように大切なポイントを解説していきましょう。
①金利タイプで選ぶ
全期間固定金利型
全期間固定金利型とは借入時の金利が返済開始から完済まで固定されているタイプです。
借入期間中の金利が変動しないため、毎月の返済額や総返済額が借り入れた時点で決まります。
メリットは、家計プランが立てやすいことで、デメリットは金利が高いことです。
完済まで一定で安定している方が良い人におすすめです。
変動金利型
変動金利型は返済途中でも市場金利に合わせて金利が変動するタイプです。
半年ごとに金利が見直され、返済額が変わるのは5年ごとなのですぐには変わりません。
市場金利が低い間は金利が低いのがメリットで、反対に市場金利が上がれば返済額が増えるデメリットがあります。
金利を少しでも低くして返済額を抑えたい人におすすめです。
固定金利期間選択型
固定金利期間選択型は、一定期間は固定金利になるタイプです。
一定期間が過ぎると自動的に変動金利に移行したり、再度固定金利を選べるタイプもあります。
一定期間とは、金融機関の商品によって定められた期間のことで選択肢は色々あります。
メリットは一定期間後、市場金利の動向によって金利のタイプを返済期間中に選べることで、デメリットは固定期間が終わった時に市場金利が上がっていれば返済額が増えてしまうことです。
最初は固定金利で様子を見て、一定期間がきた時に再度考えたい人におすすめです。
②借入先で選ぶ
借入先は大別すると、公的ローン・民間ローン・フラット35の3種類です。
公的ローン
公的ローンは公的機関が融資する住宅ローンで財形住宅融資や自治体融資があります。
財形融資は財形制度のある企業に勤務し財形貯蓄をしている人のみが対象です。
自治体融資は自治体が行っている融資でそれぞれ内容や条件が異なります。
メリットは金利が優遇される傾向なので、条件に合う人は有利でおすすめです。
民間ローン
民間ローンは、民間の銀行など金融機関が提供している住宅ローンです。
金融機関によって、審査の基準や金利、サービスなどが異なるため自分の条件に合った金融機関が見つけられます。
ほとんどの金融機関で団体信用生命保険への加入が必要です。
規模が大きく安心できる金融機関が良い人は都市銀行、審査が比較的通りやすいのは地方銀行、金利が低く審査が厳しいのがネット銀行です。
フラット35
フラット35は住宅金融支援機構と民間金融機関が提携して融資を行う住宅ローンです。
返済期間は最長35年で、返済開始から完済までの長期間金利の変動が無いため、返済計画が立てやすい住宅ローンといえます。
メリットは自営業など、他の金融機関で融資が通りにくい人でも比較的通りやすいところです。
③返済方法のタイプで選ぶ
返済方法には元利均等返済と元金均等返済との2種類があります。
元利均等返済
元利均等返済とは毎月一定の返済額になるタイプです。
毎月の返済額が一定であるために返済計画が立てやすいことがメリットです。
デメリットは元金均等返済に比べて、元金が減るスピードが遅いため総返済額が多くなります。
毎月同額の返済が良い人におすすめです。
元金均等返済
元金均等返済は、毎月支払う返済額のうち元金の額が一定となる返済方法です。
元利均等返済よりも総返済額は少なくなるのがメリットですが、支払い当初の返済額が大きい点がデメリットとなります。
借入当初が返済額が多くなっても、早く元金が減っていく方が良い人におすすめです。
④団体信用生命保険で選ぶ
団体信用生命保険とは 契約者が万が一の状態になった時に生命保険会社が契約者に代わって住宅ローンを返済する制度です。
最近の団体信用生命保険は、がん保障・生活習慣病保障・三大疾病保障などの保障があり、金融機関によって条件が異なるので確認しましょう。
まとめ
住宅ローンは人それぞれの条件によって自分に合った商品が異なります。
そのため自分に合ったタイプはどれなのか見極めることが大切です。
住宅ローンの選び方は金利だけではなく、複数の条件なども踏まえて、無理なく返済可能なものを選ぶことが大切です。