こんにちは、伝統芸能大好き桧家大津の河野です。
四月、香川県琴平町の金毘羅さんのふもとにあるこんぴら歌舞伎へ行って参りました。
金刀比羅宮の一番上、奥社までは1368段の階段があり、1時間半くらいかかるそうです。
蹴上が低いとはいえ、住宅の1階分が15段と思うと大変(91階分💦)です。
ここまで来て不調法ではありますが、着物では無理なのでお宮さんはまた別の機会に…
金丸座は天保6年(1835)に建てられた現存する日本最古の芝居小屋です。町を挙げての歓迎ムードで賑わっています。
回り舞台やすっぽんと呼ばれる花道をせり上がってくる舞台装置は奈落(地下)で町の方が人力で動かしています。
天井の構造も気になります。
昔は電気がないので日の出と共に早朝から開演し日暮れで終演だったそうです。
舞台照明はろうそくでした。流石に現在は電気の照明も使っていますが
今も昼間の設定だと雨戸を開け、夜の設定だと雨戸を閉じる、という自然光で調光していて
これも町の方が人力で閉めて回っています。
空調もないし雨戸を開けたら風が入ってきますので、この日は雹(ひょう)が降るほどの寒さに凍えての観劇。
☟小屋の風情、賑わうご見物、「待ってました!」の空気感


☟こんなに舞台が近い!!横の廊下みたいなのが花道。ここを役者が通ります。近ーいっ!!臨場感がものすごいです!!

☟天井に吊るされている役者の家紋、美しい図柄ばかりですね。ルーツや願いが込められています。

サイズ感や風情、ご見物の賑わい、空気感、元来芝居とはこうしたものだったという文化のルーツを感じました。
すごく楽しかったので又是非行きたいと思います!その時は金毘羅さんへ登る用意もして…